【コラム】Vol.10 お尻の穴は信頼の証 / 猫さんに関するあれやこれや

猫に関するあれやこれや

Vol.10 お尻の穴は信頼の証

ステイホームが長引いていますが、いかがおすごしですか。
とはいえ、巣ごもりばかりしていると、気分がくさくさしてしまいます。そんなときはやっぱり猫さん。オーストラリアでは、巣ごもりのお供にと保護猫さんをお家に迎える人が300%増加したといいます。
今月は、猫とも新聞が誇るとびっきりのネタで、皆さまに一幅の癒しをお届けできればと存じます。その話題とは「猫さんのお尻の穴」。猫とも新聞86号の巻頭記事を改訂・補足してお届けいたします。

 

 

甘えてるときに見せるもの

猫さんがしっぽをピーンと立てて歩く姿は、凛としていて実に気持ちの良いものです。
そのとき、顔はまっすぐ前を向き、ひげはゆったりと広げられて、ストライドは大きく、まさに威風堂々といった様子。
ただ難点をひとつ挙げれば、お尻の穴が丸見えになってしまうことでしょう。
これが去勢していないオスともなれば、立派なふぐりがぶら下がっていて、こちらはこちらでマニアがいるのですが、まぁ、それは別の話。いずれふぐりだけを取り上げることもあろうかと存じます(本当か?)。
今は、お尻の穴のお話。
このお尻の穴ですが、猫さん本人がその気にならなければ、なかなかまん丸い状態ではお目にかかれるものではありません。
例えば、よく慣れていない仔を抱っこしてしっぽを持ち上げても、お尻の穴はひしゃげて勾玉みたいな形にしか見えません。
そばを歩いている仔の、だらりと垂らしたしっぽを持ち上げてみても、山形に持ち上がってしまい、お尻の穴が見えるまでにはきれいに持ち上がらないものです。
猫さんがしっぽを立てて近づいてくるのは、甘えたい気持ちのとき。
仔猫時代に、猫さんはお母さんにお尻をなめてもらってきれいにしてもらっていました。
ですから、ママに甘えたいときは、お尻の穴をなめてもらうためにしっぽをピンと立てて近づくのです。
人と一緒に暮らしている猫さんには、この性癖が残っています。
そこで、甘えたいときやご飯をおねだりするときには、しっぽを立ててくるのです。
つまり、しっぽを立てて歩くのは、猫さんの信頼の証。ひいてはお尻の穴が見えるのも信頼の証なのであります。

 

お尻の穴はコミュニケーションツール
~お尻の穴を嗅ぎあうのは?

猫さん同士のご挨拶に、お尻のニオイを嗅ぐというのがあります。
お尻の穴はデリケートな場所ですから、相手に嗅がせるのはかなり親しい間同士。でないと、ケンカになってしまいます。親しい猫さん同士がお尻のニオイを嗅ぐのは、ご挨拶の一種。
猫さんのお尻の周りには、下記で詳述するように「肛門腺」というニオイを出す腺があります。肛門腺からの分泌物にはたくさんの情報が詰まっています。
その猫さんの年齢や体調、外猫さん同士ならどこの猫なのかとか恋人募集中かどうかなどといった個人情報がすべて含まれているのです。
猫さん同士は、お尻のニオイを嗅ぎあって、相手の調子をチェックしているんですね。
お尻の穴は大事なコミュニケーションツールなのです。

Photo by Sun Taro

 

お尻の穴を嗅がせるのは?

猫さんがお尻を近づけてニオイを嗅がせようとしてくることがあります。猫さんがしっぽを立ててお尻の穴を丸見えにするのは、母猫に甘えたい仔猫気分のとき。お尻をあなたの顔に近づけてくるのは、そんな気持ちの表れです。
猫専門家のエイミー・ショージャイさんによると、愛猫がお尻を嗅がせようとするのは、人でいえば『ほっぺにチュー』あるいは『熱烈なハグ』にあたるんだそうです。
まず猫さんは、頬をすり寄せて、頬の腺から出る安心フェロモンをこすりつけます。
これは、初めて遭う人同士が目線を合わせて挨拶をするのと同等の行為なんだそうです。
次に、猫さんは体をこすりつけてきます。これは、『丁寧な握手』といったところ。
そして、ようやくお尻の穴を近づけてくるのです。これは相当な信頼の証。エイミーさんが『ほっぺにチュー』というのは、そういう意味です。エイミーさんによれば、本当にニオイを嗅いでほしいのではなく、「大好き」と伝えに来ているだけなんだとか。
エイミーさんは言います。
「お尻のニオイを嗅がせに来るのは、まぎらわしいけれど最大級の賛辞なのです」(笑)。
あなたの猫さんがお尻の穴を顔に近づけてきても邪険に振り払ったりせずに、やさしく頭を撫でてあげましょうね。

 

お尻の穴は3つある?

ネット上で「猫のお尻の穴は3つある」という噂を目にしました。
お尻の穴が肛門という意味でしたら、そんなことはありません。
肛門の左右にあるのは、前述のように「肛門腺」。この腺は、それぞれが分泌物を溜めておく肛門嚢につながっていて、ここからニオイ物質を分泌します。

チワワやトイプーなどの小型犬、肥満犬、高齢の犬などは、肛門括約筋が発達していない場合が多く、そうなると自力で排出できないので、人が〝肛門絞り〟をして排出してあげなければなりません。
猫さんの場合、多くは肛門絞りの必要がありませんが、分泌物がドロドロしている猫さんはは定期的に肛門しぼりをする必要があります。
肛門腺に分泌物が溜まった猫さんは、気にして肛門をしきりに舐めたり、床にこすりつけたりして排出しようとします。そのような仕草が見られたら、分泌物が溜まっていないかチェックしてあげてくださいね。
獣医さんやトリマーさんにお願いすれば、やってくれますが、念のため、その方法をご紹介しておきましょう。

【用意するもの】
● ゴム手袋
● トイレットペーパー

【絞り方】
① 肛門の周りにトイレットペーパーを添え、肛門嚢の少し下に指をあてる。
② 分泌液を押し出す。
外側から肛門方向へ押すようにして、指を動かします。皮膚をこすりながら絞るのではなく、皮膚ごと動かして絞るイメージで。
肛門はデリケートな場所です。猫さんが嫌がるようだったり、絞るのが難しいと感じたら、ムリをせずにトリマーさんや獣医師にお願いしましょう。

 

記事協力 / 猫とも新聞
2020年5月22日更新

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