【コラム】Vol.14 猫の俚諺(りげん) / 猫さんに関するあれやこれや

猫に関するあれやこれや

Vol.14 猫の俚諺(りげん)

〜猫には猫の理がある〜

猫さんと私たちは長いつきあいで、しかも、かなり身近な存在ですから、慣用句や諺にちょこちょこ顔を出します。これが、世界中どこへ行っても同じことでしょう。ただし、お国柄によって、その意味合いやニュアンスが、若干、変わってきます
今月は猫とも新聞77号の巻頭記事を改訂・補足して、「猫の俚諺(りげん)」についてお届けいたします。

 

言葉に出るお国柄

言葉というのものは、食べ物や愛玩動物など身近なものを表すものほど多様化するという傾向があります。
お米は英語では「ライス」という単語があるだけ。お米を炊いたご飯は「クックドライス(調理した米)」と表現されます。
これに較べ、米を主食としている日本では、
【米】 全般
【ご飯/飯】 炊いたもの
【水稲/稲】 収穫前
【籾】 米の〝実〟
【種籾】 米のタネ
【稲穂】 結実した稲
【シャリ】 ご飯の俗語
【八木】 米の異名
【まんま】 幼児語
などなど、その状態や使われる場面・立場などでさまざまな言い回しが用意されています。
反対に、日本で牛は、生きてても焼いても牛ですが、英語では
【cattle】 家畜としての牛
【cow】 雌牛
【bul】 雄牛
【steer】 去勢牛
【steer】 食肉用
【ox】 荷車用
【calf】 仔牛
【beaf】 食べる牛肉
と細分化されています。
言葉は、そのままその国の文化を表すのです。

 

身近さはことわざにも

その動物が身近であるかどうかは、ことわざにも表れます。
わかりやすい例を挙げると、日本のことわざには、ハゲタカや水牛は出てきませんよね。
中東には「うめく人にはハゲタカが襲いかかる」、タイには「牛の事件が終わらないうちに水牛の事件まで起こる」ということわざがあります。
日本と違って、ハゲタカや水牛に馴染みがあるんでしょうね。
翻って日本のことわざには、実に多くの猫が出てきます。
やれ「猫に小判」だの「猫の手も借りたい」だの。なかには「猫は三年の恩を三日で忘れる」なんて失礼なものもありますが、たくさんのことわざがあるのは、それだけ昔から愛されてきた証。
今月は、猫さんにまつわることわざをみてまいりましょう。

 

日本のことわざ

猫さんは日本人にとってなじみ深い存在ですから、ことわざもたくさん作られています。なかには真逆のことを言っていたり、同じようなことを言っていたり。「よけいなお世話だよ」というものまであります。日本人はどれだけ猫さんを語りたい民族なのでしょうか。

鰹節を猫に預ける
預けた方が悪い^^;
猫に鰹節/猫に木天蓼

猫かぶり/借りてきた猫
似てるね
秋の雨が降れば猫の顔が三尺になる
秋は晴れた日より雨の日の方が暖かいので、猫も顔を長くして喜ぶということ
冬の雨が三日降れば猫の顔が三尺になる
やっぱり冬も雨の日の方があったかいから…だそうです。
犬猫は三日扶持すれば恩を忘れず/
犬は三日の恩を三年忘れず 猫は三年の恩を三日で忘れる
どっちだよ!(怒)
三年になる鼠を今年生まれの猫の仔が捕らえる
すぐれた人物は、幼いときから非凡な才能を発揮すること。また、大の大人が子供にしてやられること。えっへん。なめたらあかんのです。
酒の席には狆・猫・ばばぁ
陽気な宴席に似つかわしくないもの三種。失礼な。
有っても無くても猫の尻尾
どうでもいいこと。失敬な。
猫撫で声に油断するな
その通り!
皿嘗めた猫が科(とが)を負う
皿の魚を食べた猫はとっくに逃げて、残った皿を嘗めた仔が捕まる。巨悪はいつも捕まらず。
猫の仔のもらいがけ 嫁のとりがけ
来たばかりの頃だけちやほやされる。ずっと大事にして~。
猫は長者の生まれ変わり
おほん!
子どもも猫よりはまし/猫の手も借りたい
甘く見るなよ!
猫は鼠を獲るもの/窮鼠 猫を噛む
永遠のテーマね
猫の魚辞退
本当は欲しいのに口先だけ断ること。一時的で長続きしないこと。
猫の歯に蚤
取れない… イライラするぅ
たくらだ猫の隣歩き
自分の家の用は何もしないで、他人の家ばかり手伝うこと。
女の腰と猫の鼻はいつも冷たい
女性の腰は冷えやすいものなのです。
女の尻と猫の鼻は土用三日温かい
冷えやすい部分も夏一番暑い土用は温かい…らしい。
猫猫を追うより皿を退け
根本的な解決を図るなら、猫を責めるより皿を片づけよう。
猫猫と庄屋にとらぬはない
猫は必ず魚をとる。庄屋は必ず袖の下をとる。
猫猫の仔を貰うよう/猫の仔も只はもらえぬ
気やすく考えるなよ!

 

世界のことわざ

巻頭でも申し上げたとおり、言葉はお国柄を表します。ドイツ人やアラブ人はことわざ好きで、会話の中でもよく使うのだとか。猫に対する態度も、各国微妙に違うように感じられますが、いかがでしょうか。

【イギリス】
好奇心は猫を殺す
ついつい興味をそそられて危険を顧みず顔をつっこむ。猫さんの悪い癖です。
猫も心労には殺される
心労に好奇心。メンタルでやられる猫さんは繊細なのです。
猫を笑わせるには充分な
ものすごく可笑しいこと、滑稽なこと。
地獄で猫を得るチャンスは無い
地獄には堕ちないようにしましょう。
猫でも王様が見られる
もちろん人でも見られます。
猫に九生
猫は9回生まれ変わるのです。

【フランス】
女寝ている猫を起こす
≒やぶ蛇。そっとしておきましょう。
猫をむち打つ理由はない
たいしたことではない。放っておけ。たいしたことでも打ってはいけません。
よい猫によいネズミ
ライバルのこと。トムジェリですね。
袋の中の猫を買う
中身を見もせずに買うこと。
猫を猫という
歯に衣を着せずに物を言う。
舌を猫に与える
なにも言い返せないこと。降参。

【アイルランド】
猫ギライにはご用心
猫が嫌いな人は相手を支配下に置きたがる傾向が…。

【ドイツ】
猫はネズミを捕ることをやめない
≒雀百まで踊り忘れず。
猫を袋から出してしまう
秘密を暴露する
彼女は雄猫を飼っている
彼女は二日酔いである
彼は一匹の道義的な猫を飼っている
彼は良心の呵責に苛まれている

【アラブ】
猫と鼠ネズミが仲良くなると八百屋が潰れる
猫さん黙認でネズミは暴れ放題
ネズミの正義よりも猫の乱暴がマシ
ネズミの大発生に較べたら…。

【インド】
死んだ獅子より生きた猫
編集部は生きた獅子よりも生きた猫が好きです。
70匹のネズミを喰らって猫、ハジに赴く
ハジとは聖地巡礼のこと。さんざん悪事を働いてから善行を積もうとすること。

【韓国】
猫がツメを隠す
≒能ある鷹は爪を隠す

【台湾】
乞食のくせに猫を飼う
不相応なこと

【タイ】
女猫を捕えて舟漕がせ、虎を捕えて鍬とらす
それぞれ適職があるということ。
猫への当てつけに魚を焼く
口に出しては言えないので態度で示す。それにしても、器がちっちゃい。

【ロシア】
女猫が犬を噛む事がある
≒窮鼠猫を噛む
猫には慰み、鼠には涙
強者にとってはほんの気晴らしでも、弱者にとっては苦痛の種となる。
夜にはどの猫も灰色
夜目には物の区別がつきにくい。
○○の間を黒猫が走り抜けた
○○は仲たがいをしたという意味。
猫は誰の肉を食べたか知っている
自分がした悪事が露見することを恐れている様子が窺える人。
猫のようにしぶとい
悪かったね。
犬と猫を仲良くさせる事はできぬ
読者のお家を見ていると、案外そんなこともないですよ。

記事協力 / 猫とも新聞
2020年10月22日更新

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