• あれやこれや / 猫とも新聞

【コラム】Vol.21 サビに首ったけ

Vol.21 サビに首ったけ

三毛・白・黒猫さんと猫さんの毛柄を見てきました。今月は、「錆猫」さんをフィーチャーします。三毛と同じく、メス猫さんしかいない錆猫さんは、小柄でチャーミング。でも、描きにくいのでクラフト作家さんの作品も少なく、認知度も低めです。とっても可愛いのに!
錆猫さんの魅力をおおいに普及すべく、今月号は、2015年4月号の巻頭特集を加筆・抜粋してお届けいたします。

 

サビ猫じゃないもん　べっ甲だもん。

まずはご存じのない方のために、サビ猫さんとは何かをご説明しましょう。
サビ猫さんとは、黒とオレンジの毛がマーブル模様のように入り組んで混じっている猫さんのこと。「錆」なんて名前が付けられていますが、そのマーブル模様は唯一無二の個性的なデザイン。「べっ甲猫」という素晴らしき呼び名もあるんです。

 

飼い主さんは溺愛派

黒とオレンジが複雑に混じっているので、口が悪い人には「ぞうきん猫」なんて呼ばれるサビさんですが、だからこそと申しましょうか、サビ猫愛好家の方は、溺愛タイプが多いように見受けられます。実際、顔が可愛い仔も多いので、「うちの仔が世界一可愛い」度合いが強いのです。

 

サビ猫×DNA

サビ猫さんは、三毛猫さんと同様にメスしかいいません。そのナゾは、三毛猫さんの時にご説明していますので、そちらをごらんくださいね。
【コラム】Vol.18 愛しき三毛猫

 

サビ猫あるある。

●サビ猫さんはちいさめ

サビ猫さんはメスばかりだからでしょうか、みんな小さめ。小柄な仔が多くいます。ところが、フェイスブックで聞いてみたところ、Ｋさんから「ごめんなさい、うちの仔は５kgあります」。
……。えっと…。何事にも例外はあるということで^^;　5kgだって、そんなに大きくないですしね。

●サビ猫さんは美猫

サビ猫さんは、顔にもモザイク状に黒とオレンジの模様が出ていますのでわかりにくいのですが、模様抜きで見るとかわいらしい顔立ちの仔が多いのです。「メガネをとったら美少女」的なものでしょうか。サビ猫さんにであったら、顔立ちをよ～くごらんくださいね。

●写真が撮りにくい

模様が複雑で顔立ちがわかりにくいだけでなく、写真にも撮りにくいのが困った点です。特に、黒色が多めの仔は、どこが鼻やらお目々やら。「ウチの仔の可愛さが全っ然伝わらな～い」と今日もどこかでサビ猫飼いさんが叫んでいます。

●サビ猫さんは賢い良い仔であまったれ

サビ猫さんは、遺伝子的に、お姫様気質の三毛猫さんと近いので、「かまってちゃん」が多いといわれていますが、飼い主さんの証言からは「かまってちゃんだけど、賢くて良い仔」という性格像が浮かび上がってきます。飼い主さんの手が空くまで待っていたり、振り向くまで鳴かずにじっと見つめていたりと、我慢強い一面を持っています。

●サビ猫さんは丈夫

サビ猫さんは丈夫だとよく聞きます。動きも活発でお転婆さん。「ウチの仔は運動量が多い」という声がたくさん寄せられました。ご長寿猫さんも多い傾向です。
一般に、動物界ではメスの方が長生きですので、メス猫ばかりのサビさんが長生きなのも、柄ではなく、性別によるのかもしれませんが…。

●サビ猫さんは飼うとハマる

サビ猫・ガジさんを溺愛している、青猫ブルーワールドの作者・ayumiさんは、サビ猫さんについて、こう総括してくれました。
「サビ猫は好き嫌いが分かれる毛色だと思いますが、知る限り〝飼ってみてハマった〟と言う人が多い気がします。私も全然興味がありませんでしたけど、今や大好きな毛色です」。
あなたも、サビ猫の魅力にどっぷりハマってみませんか。

 

記事協力 / 猫とも新聞
2021年6月22日更新