【コラム】Vol.25 丑柄猫さん 〜白黒猫のバリエーション〜

猫に関するあれやこれや

Vol.25 丑柄猫さん 〜白黒猫のバリエーション〜

今年令和3年は丑年でしたので、1月号の特集は「丑柄猫さん」でした。「猫さんに関するあれやこれや」の〝猫の毛色シリーズ〟の大トリも「丑柄猫さん:白黒猫のバリエーション」と題してお届けしたいと存じます。ひと口に「白黒猫」といっても、ほぼ黒猫さん~ほぼ白猫さんまで、そのルックスはさまざま。なかなか一筋縄ではまいりません。
今月は、2021年1月号(通巻128号)の巻頭特集を加筆・抜粋してお届けいたします。

 

白黒猫さんのできるまで

白黒猫さんは、白猫さんに斑模様が入っているのだから、白猫さんの持つ「白色遺伝子」がベースになっているに違いない、とお考えの方、残念!!
猫さんの毛を白くする要因としては、主に3つあるのですが、❶も❷も丑柄猫さんには関係がないのです。詳しく見てまいりましょう。

 

《猫さんの毛を白くするもの》

❶ アルビノ

アルビノ(albino)とは、先天的にメラニンが欠乏している個体のこと。メラニンがないということは、色素がないということで、色がないから白く見えるという状態です。赤い目のウサギとかがそうですね。猫さんも、アルビノの場合は毛が白く、目が赤くなります。
黒い色素がないので、残念ながらアルビノさんが丑柄猫さんになることはできません。

 

❷ 白色遺伝子

白猫さんの体を白くしているのは「白色遺伝子」です。この遺伝子は、別名を「マスキング遺伝子」といって、他のすべての色を白く覆ってしまうという性格を持っています。白猫さんも茶や黒い毛を生やすための遺伝子を持ってはいるのですが、白色遺伝子が全部白く塗りつぶしてしまうため、全身が真っ白になるのです。
ですから、いくら黒色の遺伝子を持っていても、白猫さんが丑柄猫さんになることはできないのです。

 

❸ 丑柄猫さんの白を作る遺伝子

では、丑柄猫さんの白はどこからきているのでしょう。答えは「白斑遺伝子」。「白色遺伝子」と違って、身体の一部分だけを白くする作用を持っています。
ただし、その発現の仕方はとっても気まぐれで、個体によって、ほぼ真っ白からほぼ真っ黒までいろんな柄を作り出します。 胸元だけ白い「メダリオン」を生むのも、全身ほぼ真っ白でポチポチと黒い斑点がある「マグピー」を生み出すのも、同じ「白斑遺伝子」の仕業かと思うと、とっても不思議ですよね。

 

遺伝子白黒猫さんのバリエーション

先ほどもちょっとふれましたが、丑柄猫さんは、ベースとなる白い部分の割合でいろいろな呼び方がございます。

● ミトン【Mittens】

手足の先だけ白い仔です。手袋(ミトン)をしているように見えるため、この名があります。

 

● メダリオン【Medallion】

胸元に丸く白い部分がある仔は、「メダリオン」と呼ばれます。手足の先も白い場合が多いです。

 

● タキシード【Tuxedo】

顔と胸元、おなかが白く、ちょうど黒の礼服を着たような感じの仔を「タキシ-ド」と呼びます。

 

● マスク&マントル【Mask & Mantle】

顔と胸元、おなか、手足が白い仔は、マスク(コロナなアレではなく、仮面舞踏会のマスクです)を付けてマントを羽織っているような感じです。

 

● キャップ&サドル【Cap & Saddle】

マスク&マントルよりさらに白いところが増えて、頭部と背中、しっぽ以外が白い仔は、帽子をかぶって鞍(サドル)を乗せたような感じ。

 

● ハーレクイン【Harlequin】

耳と尾、身体のところどころに黒い斑がある仔を「ハーレクイン」と呼びます。ハーレクインとは斑点模様の衣装を着た道化師のこと。今月号のテーマである丑柄は、まさにこの仔のことです。

 

● ヴァン【Van】

白黒猫さんもいよいよほとんど白になって、しっぽと耳の付け根辺りが黒いだけ。トルコの猫・ターキッシュヴァンがこの種の柄を呈することから「ヴァンパターン」と呼ばれます。

 

● マグピー【Magpie】

マグピーとはカササギのこと。とはいっても、カササギはもっと黒い部分が多くて、ほとんど白い体のところどころに斑が入った仔のことをなぜマグピーと呼ぶのか不明。調査を続行します。

 

白黒猫さんの味わい深さ

白黒猫さんの中には、前髪パッツンだとか、ちょびヒゲや泥棒ヒゲだとか、ときにファニーな柄の仔も少なくありません。みんな違ってみんなよい。それが、白黒猫さんの世界です。う~む。実に味わい深い。
下の仔なんて、生きる厳しさを見つめているような、なにも考えていないような…。猫さんは、もともとそんなところがある生き物ですが、見事に切りそろえられた「パッツン」が、とらえどころのなさに可笑し味と哀し味を添えているではありませんか。
白黒猫さんは、見る人に何かを感じさせ、考えさせる存在なのです。
前髪パッツンやヒゲ模様の仔がいても「や~い、パッツン」だの「よっ、チョビひげ男爵」だのとからかったりせずに、その個性とじっくりと向き合いましょう。

Photo by Dmitry Dzhus

 

記事協力 / 猫とも新聞
2021年10月22日更新

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