【コラム】Vol.33 猫の進化 猫さんは歩み続ける<後編>

猫に関するあれやこれや

Vol.33 猫の進化 猫さんは歩み続ける<後編>

猫さんは、自ら人のそばにやってきた唯一無二の「家畜」です。
人との暮らしに慣れるために、猫さんは、健気に進化してまいりました。
<前編>でも申しました通り、「もともと可愛かったのに、さらに可愛く進化した」のです。
今月は、お約束通り、2015年8月号(通巻62号)の巻頭特集を加筆・抜粋してお届けします。

 

 

進化1 猫さん 人に馴れる

人のそばで暮らすとエモノに困らないと気付いた、昔むかしの猫さん。少しずつ人の暮らしに入り込んできました。ヤマネコのような凶暴な存在は、人の方でごめんこうむりますから、人とフレンドリーな関係を作れないようであれば失格です。そこで、猫さんは、人を愛せるように進化していきました。
動物学者のジョン・ブラッドショーは「(自分の親や仔といった)家族だけに示す継続的な忠誠をもとにして進化が起こり、人間とも深い愛情を築くことができるようになった」と書いています。
自らもスプラッジという愛情深い猫と暮らしていたブラッドショーは、〝人間を愛するふりをしているだけだ〟という懐疑的な意見に、次のような実験結果を挙げて反論しています。
その実験は、檻に入れた状態で尿内のストレスホルモンを測るというもの。ヤマネコ、人慣れした猫および慣れていない猫を檻に入れて、ストレス値を測ると、もちろん全員ストレス値が跳ね上がります。ところが、獣医さんがさわると、人慣れした猫だけストレス値が下がったのです。猫さんの、人への愛情がストレスを緩和した証です。

 

進化2 猫さん 猫に馴れる

人のそばで暮らすということは、他の猫さんともご近所で暮らすということです。
野生の状態では単独で行動する猫さんも、人のそばで暮らすと、どうしても周りに猫がいっぱいになるのです。
猫さんのナワバリは、環境に酔って密度が変わります。獣医学博士ブルース・フォーグルによると、ニュージーランドでは東京ドーム21個分の土地に1-2匹。一方で、日本の相之島では、同じ面積に2350匹。この猫密度に対する順応性の高さも進化のたまものです。
同時に、猫同士のコミュニケーション能力も進化しました。
乳飲み子と母猫のやり方を進化させて、「尻尾を立てたら友好の証」「他の猫に出くわしたら知らんぷり」など、合図とルール&マナーを決めて〝社会化〟していったのです。

 

進化3 猫さん おしゃべりになる

それでも、猫さんは、猫さん同士ではあまり鳴き合いません。鳴くのは、母猫と仔猫がコミュニケーションをとるときか、ライバルを威嚇するときくらいです。
ところが、人は、猫さん同士の合図やマナーを知りません。どこで、猫さんは「鳴く」ことを覚えました。母と仔のコミュニケーションを基に、甘えたり、怒ったりを声で表現できるように進化したのです。
今では、声を出さずに鳴く「サイレントミャウ」などという必殺技を繰り出すまでに、進化しています。

 

進化4 猫さん ゴロゴロを極める

人はあんまり鈍感なので、鳴くだけでは足りなかったのでしょうか。猫さんはゴロゴロも駆使して人の気を引くようになりました。
イギリス・サセックス大学のカレン・マーコム教授は、猫さんはゴロゴロで「人をいいように使っている」といいます。
マーコム教授によると、猫さんには〝気分がいいときのゴロゴロ〟のほかに、〝要求があるときのゴロゴロ〟があって、鳴き声を伴う〝要求のゴロゴロ〟は、ふつうのときょり大きく、高く、人の心を不快にして切羽詰まった気持ちにさせるのだとか。
それで、焦ってしまって、人は「ごめんごめん、お腹が空いたのね」などと、猫さんの要求を満たすべく行動させられるのだそうです。
おそろしや、猫さん。

 

進化5 もっとずっと 人と仲良しに

さまざまな進化を遂げている猫さんですが、チワワからボルゾイまで多様に枝分かれしたワンコと比べれば、その進化の速度はかなりゆっくりめ。つまり。まだまだ伸びしろがあると思われます。
たとえば、表情筋が発達して笑うようになる…とか、ゴロゴロと声を合わせて謳うようになる…とか。
なによりも、もっと人と仲良くなるように進化してくれたらよいなぁ、と、猫とも新聞は願っています。

 

記事協力 / 猫とも新聞
2022年9月26日更新

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