【コラム】Vol.35 猫っ屁゜Pet de chat

猫に関するあれやこれや

Vol.35 猫っ屁゜Pet de chat

2023年、新しい年も明け、すっかり日常が戻ってまいりました。昨年〝2=ニャー〟がたくさん並ぶ「スーパー猫年」として話題になりましたが、なんの、今年もめでたい〝ニャオニャーミャー年〟です。とことん猫さんを愛してまいりましょう。
その愛の証として、かどうかはわかりませんが、、飼い主さんたるもの、ねこさんのことなら「おなら」だって気になるはず。
今月は、2021年4月号(通巻130号)の巻頭特集からおならについて、「加筆・抜粋してお届けします。

 

 

猫さんのおなら だから猫っ屁゜

猫さんはたいそうきれい好きな生き物ですので、いつも身ぎれいにしておりますし、愛らしいルックスですから、なかなか〝屁〟などという下卑た単語とは結びつきません。
けれど、猫さんだって、生きとし生けるものの一員。食事もすれば放屁もします。
ちなみに、副題の「Pet de Chat」はフランス語で猫さんのおならの意。〝屁〟だけではあまりにミもフタもないので、罪ほろぼしに副題としました。

Photo by Lance Cpl. Cayce Nevers

 

猫さんもおならをするの?

前述のように、猫さんだって、人間同様、ちゃんとおならをします。
小腸の前半部分で消化されなかった食物のカスは、小腸後半部や大腸で、腸内細菌によって分解されます。このときに「腸内ガス」が発生するのですが、ほとんどは腸管から吸収されます。ところが、吸収しきれなかった「腸内ガス」は、体内にためてはおけませんので、排出しなくてはなりません。そこで、肛門から外へと排出されるのです。
これが、おならの正体。
食べ物を食べて消化吸収をする生き物でしたら、至極当然の生理現象です。

Photo by zeevveez

 

猫さんはだいたい透かす

猫さんはどんな感じでおならをするのでしょうか?
サイトで検索すると、四つ足で踏ん張って…という情報も出てきましたが、それは排便(下写真)のときの姿勢でしょう。

Photo by Rudolph.A.furtado

猫さんは、だいたい〝透かし〟ます。つまり、音を立てずに、ス~ッとガスが抜ける感じ。「スーッ」と空気が漏れる音がするときもありますが、たいていが無音ですので、気づかないことも多いでしょう。むしろ、ニオイでおならをしたなとわかることが多いのでは。
あなたの膝で猫が寝ているときに、「なんかクサい」と思ったら、きっと猫さんが透かしたのだと思います。
おならのニオイは腸内環境に左右されやすいため、ほぼほぼ無臭のおならもあれば、びっくりするほどクサいおならが出る場合もあります。そのときのニオイときたら、ほんとに我慢できないくらい。肉や魚を食べたときはクサくなりがちです。

 

おならの音がしないワケ

猫さんは、なぜ透かすのか。その答えを知るには、まず、おならの音が鳴る仕組みを考えなければなりません。
ふだん、お尻の穴はぴったりと閉じて、皮膚と皮膚がくっついた常態です。そこへガスが勢いよく噴出するので、皮膚が振動して音が鳴るのです。ここで、ポイントは「皮膚が密着している」こと。
ここで、猫さんのお尻の穴を見てみましょう。

写真は、弊社猫・嵐山一家の長男ポーさんのお尻の穴。恥ずかしい部分まで撮られて誌面にまで掲載されるのですから、まっこと申し訳ないと思います。弊社に引き取られたのが運の尽きとあきらめてください。今度、ポーさんの好きな「強力わかもと」を奮発するからさ。

さて、ご覧の通り、猫さんのお尻の穴は、皮膚に覆われておりません。ムキダシです。
これでは、ガスが噴出しても、皮膚が振動することもなく、よって音が鳴らないのです。

 

音がしないのは保身術

また、猫さんがおならの音を鳴らさないのは、天敵から身を隠すためと考えられます。かつて、野性で暮らして猫さんは、天敵から身を守るため、休息時には物陰や狭い空間に身を隠していました。今でも、狭い空間や箱が好きなのは、その名残です。
休息場所では、居場所がバレないように、自分のニオイを消すため。せっせとグルーミングしていました。今でも、猫さんは起きている時間の半分近くをグルーミングに費やしています。
そんな猫さんにとって、おならの音は致命的。潜んでいる藪のそばを外敵が通りかかったときに「プ!」とやったのでは、一巻の終わりです。まぁ、そんな至近距離では、ニオイでバレますが…。
そんなワケで、猫さんはおならの音がしないように進化したのです。
けれど、考えてもみてください。外敵の心配がない家猫さんでも、せっせとグルーミングして、おならの音を立てないのは、そもそも気品のある、奥ゆかしい生まれつきだからかもしれません。

 

猫さんのおならがクサいワケ

猫さんのおならがクサいときは、煮干しやお肉など動物性たんぱく質を摂取したときであることが多いですよね。
肉や魚は、消化されるときに、臭いニオイの元となるアンモニアやスカトールやインドールを大腸で発生させます。

◆アンモニア

強い独特に刺激臭をもつ気体。大量に吸い込むと粘膜がやられて死に至ることもある危険物です。

◆スカトール

希薄溶液は芳香を持っていて、香料やその定着材として用いられるスカトールですが、その語源は、ギリシア語で「糞」を意味する skatoです。

◆インドール

インドールの語源は、ジーンズなどの染料として知られる「インディゴ」です。一方でコールタールの主成分であり、希釈溶液はスカトールと同様、香料に使われたりします。でも、その実態は、大便臭のある物質です。
これらが大量に含まれていれば、そりゃあクサくなるわけですよね。

 

おならが出やすい食べ物

動物性たんぱく質以外にも、おならの元となりやすいとされるのは、以下のものです。

◆フードの中の混ぜ物

穀類など

◆消化できないもの

牛乳に含まれる乳糖とか食物繊維

◆飲み込んだ空気

これは、人だとゲップの原因にもなりますね。

猫さんが消化できないものの代表格が食物繊維ですが、2017年、オランダ・ヴァーヘニンゲン大学の動物栄養学チームが「食物繊維とおならの関係」について調査しました。
その結果、数ある食物繊維の中でも、果実の皮などに多く含まれる「柑橘ペクチン」や健康志向の人に人気の「フラクトオリゴ糖」がおならになりやすいという可能性が示されています。
これらは、小麦ふすまなどより構造が簡単で、過剰なガスが生成されやすいみたいです。

ガスが出やすいだけで毒ではないので、なんと申しますか、焼き芋を食べるとおならが出やすいとか、そんな感じですかね。

Photo by cara fealy choate

 

おならにも愛を

すーすー透かす猫さんのおならは、四六時中一緒にいる飼い主さんでも、なかなか気づくことができないレア物件です。ふだんから注意深く気にかけてあげていても、なかなかおならの変化には気付けないことも。
でも、明らかにクサくなった、回数が増えた、という変化には敏感に気づけるでしょう。
愛する猫さんのおならには、愛をこめて接してあげましょう。あなたにしかできないことです。

 

記事協力 / 猫とも新聞
2023年1月23日更新

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