【コラム】Vol.48 今年の猫の日も大賑わい!!
Vol.48 今年の猫の日も大賑わい!!
2024年2月22日猫の日は、各種イベントで今年も大賑わいでした。なんだか、年々、「猫の日」は盛り上がりを増すばかり。そのイベントの多さは、1月にご案内した通り。ご案内だけでは片手落ちですので、猫の日近辺のイベントをリポートしたい存じます。
今月は、2024年3月号(通巻166号)を加筆訂正して、猫の日についてお伝えしたいと思います。
丸善OAZO CATアートフェスタ
毎年猫の日を軸として、東京丸の内・丸善OAZO4階ギャラリーで繰り広げられる「CATアートフェスタ」。毎回、テーマが掲げられていて、今年のテーマは「音楽」だ。
何年前だったか、〝スポーツ〟がテーマのときは、作家陣も苦労されていたようだったが、音楽と猫は相性が良いらしく、皆さん、のびのびと作品を作られていた。
テーマに自由度が高かった分、なかなかに凝ったものも。例えば、小澤作品は、人用の本物のイヤホンが使われている。
とくとご覧いただきたい。
丸善OAZO 丸猫展 2024 Winter
同じ丸善オアゾの、文具イベントスペースを中心に展開された『丸猫展』。というか、CATアートフェスタも丸猫展の一環という位置づけなのだが、受け手としては、ギャラリーが〝アートフェスタ〟、文具スペース界隈が〝丸猫〟という感じ。通路沿いに作家陣が軒(?)を揃え、親しみやすい。その場で作品を手がける作家さんも多く、その手仕事を見るだけでも心が躍る。
ギャラリー猫町 猫の手集めて復興支援 Cats aid 2024
東京・谷中のギャラリー猫町さんによる『猫の手集めて復興支援 Cats aid』は、もともと、東日本大震災で被災した動物たちを助けたいという思いで、2011年から2018年の計8回、開催されていたチャリティー展だ。
今年の元旦に能登半島を襲った震災を受けて、急遽、猫の日からの開催を決定した。
「2018年までの8年間、毎年続けて開催していたので、お声がけした作家さんは皆さん、快く受けてくださいました」。作家さんはみな猫の日で大忙しなのに頭が下がる。
同展では、売上の半額が、地道で実効的な救護活動をされている団体へ寄付されることになる。
ここで、念を押しておきたいのが、「利益の半額」ではなく、「売上の半額」という点。チャリティ展なので、ふだんはどうなっているのかわからないが、作家さんに売上の半額が渡され、ギャラリーの利益は全額寄付となる。「ですので、今展ばかりは、クレジットカードでのお支払いはお断りすることといたしました」。手数料はギャラリー負担のためだ。
そして、作家さんの中には、全額寄付を…と申し出てくださった方もいるという。
ちなみに、作品の大半には売約済みを示す赤いシールが貼られていた。
とはいうものの、お客様はふつうに展示を楽しみ、作品を求められた印象だという。「東日本と違って、能登半島地震は情報発信が少ないと感じました」。
東日本のときは、支援する側にも焦燥感のようなものがあった。被災された自治体には、積極的な情報発信を望みたい。そして、一刻も早く、日常が戻られるよう、心からお祈りする。
<写真>ギャラリー山手/CP+ねこ写真展
今年の猫の日は、恒例となっているギャラリー山手の『猫・ねこ写真展』に加え、『CP+猫写真展』もあって、写真家さんは大忙し。元町・中華街駅にあるギャラリー山手と、みなとみらい駅にあるパシフィコ横浜を行ったり来たりする写真家も多かった。
CP+は、〝カメラと写真のワールドプレミアショー〟。ここで、猫写真展が開催される意味は大きい。
とはいえ、観覧者の声にそれとなく耳を傾けてみると、写真にうるさいハズの人々が〝この仔可愛~〟〝うひゃ~、可愛い~〟。
猫の魅力の前に、人々はただの猫好きになってしまうのか…。
猫さんというものはつくづくオソロシイ。
グッズ&企業ツイート
2015年に提唱されたネコノミクス以来、各企業も、こぞって猫の日目当てに猫商品を繰り出してくるようになった。ファミリーマートの「ファミリ~にゃ~ト大作戦!」など、2年目にしてもはや〝恒例〟感すらある。あざと可愛いイラストで人気の「ぢゅの」さんコラボの商品はなんと19種類。昨年の猫の日で、さぞや売れまくったのだろう。
かてて加えて、今年は、SNSで架空の猫グッズを繰り出す企業も多く、さながらエイプリルフールの企業ユーモアセンス合戦の様相を呈した。その一部をご紹介しよう。
しかしながら、編集部は言いたい。〝ニャ〟や〝みゃ〟をつければ猫ものになると思うなよ!!
記事協力 / 猫とも新聞
2024年3月25日更新